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胃カメラについてひとこと、ふたこと

院長の高です。
胃カメラを予約しにご来院の患者様からよくこんなお話をお聞きします。
『●●クリニックでは毎回細胞の検査をきちんとしてもらって胃癌ができてないと言われてます』(Aさん談)
『前に〇〇クリニックで、胃のポリープの細胞の検査してもらって良性でした。年に1回受けるように言われました。』(Bさん談)
・・・、このお話を聞くたびに私は思います。“まだこんな内視鏡診療をやっている医療機関があるのか”、と。なぜ私がこう思うのか、ご説明しますね。


まずAさんのお話について。ここ20年で内視鏡に搭載されているCCDカメラの解像度、また特殊な色の光による診断技術は飛躍的に進歩しました。ある程度熟練した内視鏡医であれば、実際に生検(組織を採取する)検査をしなくても、癌・非癌の区別は見た目である程度は区別がつきます。(つまり生検検査は省けます。)実際に保険診療を監督する厚生局からの診療指導でも、胃カメラによる生検検査率は多くても2割程度が適正、とされています。また、横浜市胃癌検診では過剰な生検検査を防ぐためのチェック機構があります。当たり前のことですが、生検検査をするともちろん患者様に検査料金として保険診療の窓口負担分はお支払いいただかなくてもなりません。3割負担の方ではおよそ6300円程度です。当院では、過剰な生検検査により、患者様に余計な経済的負担がかからないよう心がけております。

次にBさんのお話について。胃にポリープができることは実は珍しいことではありません。ピロリ菌がいない方の40~50%くらいに胃底腺ポリープと言われる良性のポリープができます。逆に言うと、このポリープができている方はピロリ菌感染はほぼありえません。そしてこの胃底腺ポリープかそうではないか、というのは前述した内視鏡診療技術の進歩により、ほぼ見た目で判別できます。“年に1回胃カメラは受ける必要があるのか?”、ということに関してですが、胃底腺ポリープであった、つまりピロリ菌に感染していないということならば、内視鏡学会や胃癌学会では年に1回の胃カメラの実施は特には推奨されていません。胃カメラの検査料金も決して安くはありません。当院では、見た目にはっきりとわかる胃底腺ポリープなのに生検検査を追加することはありません。またピロリ菌感染歴がある方には年に1回の胃カメラは推奨していますが、それ以外の方には適正な検査間隔として2年または3年くらいをお勧めしております。(もちろん、その間に胃が痛いなどの症状があれば、そのタイミングで検査をお勧めすることはあります。)

ぜひ、当院での胃カメラ検査をお受けください。患者様の利益になるような内視鏡診療を行っております。

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こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック

医療機関名
こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック
診療科目
内科、消化器内科、内視鏡内科、糖尿病内科、漢方内科
所在地
〒232-0003
横浜市南区西中町2-31

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